わたしは、
“ターゲットの目を引くビジュアルの力”で、人を動かすプロフェッショナルです

Art director
アートディレクター/岡田

「引き出しと手数の多さを求められる職業だからこそ、こだわりを持たない、というこだわり」

グラフィックデザイナーとして、気づけば20年走り続けてきました。写植や版下というアナログだった作業が、DTPというデジタルにかわり、1ヶ月だった制作期間は、今では1週間というのも珍しくありません。世の中のスピードが劇的に加速したから当然ですよね。でもそれは言い訳にはならない、マシンスペックは上がっている。自分のクロック数を引き上げれば、どんな要求にだって応えられるはずだから。そして、多様化の時代に連動して、正解となるトーン&マナーの幅もどんどん増えています。己のスタイルを決めてしまっては、とてもじゃないけれど対応できない。だからこそ僕は、こだわりを持たない、というこだわりこそが重要だと思っています。

「アナログとデジタル、両方を俯瞰してデザインできなければ、機能しない世の中だから」

ポスターやカタログなど、グラフィックデザインは今や、それ単体だけでは考えられません。その先にはスマホがあり、ウェブサイトがある。現代のグラフィックデザイナーには、色やカタチといった視覚的なデザインスキルはもちろん、コミュニケーション全体を俯瞰して情報を“編集”するスキルも必須です。たとえば、B0ポスターとYahoo!のTOPバナーを同時にデザインするとして、全然スペースが違うけれどコミュニケーションの入り口として、その印象は全体のトンマナに揃えなければなりません。文字、色、ビジュアル、どの要素を取捨選択するか。アナログとデジタルを俯瞰して編集できなければ、もはやグラフィックデザイナーは機能しないのです。

「デジタルやヴァーチャルにはない、手触りなどアナログだからこそのリアルな感覚にこだわっていきたい」

VRやAIなどテクノロジーの進化は、ますます加速するでしょう。でも一方で、デジタル化が進めば進むほど、ひょっとしたらヒトはアナログ的なリアルを欲するようになるかもしれない、とも思っています。たとえばAIが一般化した社会ではオートメーションが進み、僕たちの余暇はもっと増えている。その時、デジタル漬けな脳は休息として、アナログ的な、たとえば紙媒体の小説なんかを読みたくなる気がするのです。めくらないと進まない物語。手から感じる残りのページ数。アナログにはアナログの良さがある。グラフィックデザイナーとして、テクノロジーと融合しつつも、僕はそんなアナログのリアルな感覚を、これからも大切にデザインしていこうと思います。